序章    ―0―
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闇へと堕ちる 神の使徒
望むは、天へと  絶望は、別なる場所へ
その先に待つのは光か闇か
求めたものは儚い光  残したものは強き呪い
けれども望みは叶わない
三つに引き裂かれ 三つの世界へ




人間は光ある地で護り続け
魔族は闇ある地で監視をした
天に住まうものたちはその魂を転生させた




一人の使徒 三つの石
聖なる力 悪なる力
二つは交差し
使徒はまた舞い戻る




天を滅ぼす"破"となり 人を滅ぼす"理"となり 地を滅する"闇"となり進む



人間
それに気づくこと遅く


魔族
それに気づくこと早く



それを見守ることしかできない




一つの一族を生け贄に
多くの命を犠牲にしても
一つの魂は動き始める


魔族は呪を解く鍵を探し続けた




闇にとざされた五千の時
狭間=0


我指し示す 進むべき路の果て
汝らの次元 千の時を越え 三界の封印は解ける
一を蝕むは力なり
割れた世界 元には戻らぬ
世に禍をもたらす力 拒むことならず
闇に誘へ 闇に帰せ 汝の罪


狭間への扉が今開かれる

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